●アレルギー性鼻炎とは?
鼻の粘膜にアレルギーによる炎症がおきて、繰り返すくしゃみ
水のような色のつかない鼻水、鼻つまりの3つがみられます。
●ぜん息とは?
ぜん息とは、喉から胸の中に広がる空気の通り道(気管支)
が、せまくなってしまう病気です。
咳やたんが出て、ゼーゼーあるいはヒューヒューと呼吸の
音がして呼吸困難になります。
ぜん息の人の空気の通り道には、アレルギーによる炎症が
あって、たんが増え、粘膜がむくんで、空気の通り道が
狭くなるのです。
●アレルギー性鼻炎と言われる前に
お子さんが学校の耳鼻科検診で「アレルギー性鼻炎」と診断
されたご両親は多いと思われます。
最近では、ダニやスギ花粉が原因でアレルギー性鼻炎になる
子が増えています。そしてアレルギー性鼻炎のお子さんは
ぜん息になりやすいのです。
こんな症状に気を付けてください。
1.鼻の中をいじる。
2.鼻をよくこする。
3.鼻をよくすする。
4.口を半開きにして息をしている。
以上の症状が見受けられるようでしたら、ぜひ専門医を受診して
下さい。
●アレルギー性鼻炎からぜん息に
アレルギー性鼻炎はぜん息と同じ原因で起きる事が多く、その
鼻の粘膜に起きている異常はとてもよく似ています。
近年、鼻と気管支が、呼吸に必要な一続きの器官であるという
見方から、一つ気道、一つの疾患と言う考え方です。
鼻炎の治療をするだけで、ぜん息がよくなったという観察が
報告されるなと注目を集めている考え方です。
●ぜん息とアレルギー性鼻炎の治療は?
病気の起き方がとても似ているので、治療の共通点も多いです。
ぜん息では2種類の薬を使います。
1.発作治療薬(今起きている症状を取る薬)
2.長期管理薬(いったん治まったよい状態を継続させる薬)
※アレルギー性の炎症を抑える薬:吸入ステロイド薬
※炎症を起こす物質を抑える薬:ロイコトリエン
アレルギー性鼻炎は、おもに1種類の薬を使います。
1.長期管理薬(いったん治まったよい状態を継続させる薬)
※アレルギー性の炎症を抑える薬:吸入ステロイド薬を鼻用に
したもの
※炎症を起こす物質を抑える薬:ロイコトリエン、抗アレルギー
薬など
薬以外の対策として、ぜん息や鼻炎を起こすアレルゲン
(ダニ、スギ花粉、ペット)
などをさけ、疲労、風邪をさけることが大切です。